お絵かき考察

自分の絵柄というものを持っている人が羨ましく思える時がある。キャラクターへの想いや妄想を素早く、わかりやすく形にすることが出来る。迷いが少ないというのは一つの能力である。

自分の絵柄、ほしいな。今あるだろうか。お絵かきは模写ばかりで、オリジナルといえば小学生の頃自由帳に描いた、下半身を露出した劇画調のドラえもんとか、そんなのが思い浮かぶ。あれらに自分の絵柄があったのだろうか。

模写したものの中から気に入った筆のおき方や表情を取り入れて自分の絵というものが出来上がっていくのかもしれない。よく模写した対象。一番はポケモンだろうか。下敷きに並ぶホウエン地方ポケモンを片端から自由帳に並べていた。ドラクエ。ⅸの図鑑をみながら描いた魔王たち。年が上がってくると、BLEACH鋼の錬金術師虚化した一護やキングブラッドレイ。線の少ないカートゥーン調、彫りの深い劇画調。写すだけだからその時描きたいものをジャンルに拘らず描いていた。あとは何だろう。最近だとラブライブとか。顔の輪郭や目の描き方はラブライブのものがイメージしやすいかもしれない。

ここで一度頭の中から脱出を図り、自分の好みを収集、整理してみようと思う。そのためのツールとして、pixivを選択した。フォローしているユーザーの、一体どこに惹かれたのかを考え、書き出していけば、絵柄のパラメータのようなものが浮かび上がってくるのではないか。恣意的な能力向上を図れるのではないか。本稿で行うのはそんな試みである。

 

【中音ナタ】

女児。『1日1本ラブライブ4コマ』と題してTwitterに毎日ラブライブの4コマを投稿していた。一枚絵よりも四コマ漫画を多く投稿している印象がある。淡い色遣い、少ない線で頭身は小さめ。筆ペンのような先細りの線。ギャグ、ダジャレ、ネットミームを多用。目を大きく口を小さく描くためか、キャラクターにあどけなさを感じる。よく描くのは女児、女子高生。にじさんじの男性ライバーも中性的な印象がある。

 

【あs】

汁。薄い色遣い、少ない線。タッチをあまり変えず、衣服の描きこみや陰影のつけ方でコミカルとシリアスを描き分けている。漫画多め。細い線とグラデーションをかけた淡い色遣い。白無地の背景が多い。肌も白味が強いが、背景を黒くする、輪郭の色線を使う、服や髪で肌の輪郭を覆うなどしているためか、みえづらいという印象は受けない。

 

【しぴー】

ロリ。線の太さ、並み。肌や衣服よりも頭部、目や髪に光と影の描きこみが多い。衣服も細かく描きこまれているが、対象の色よりも、そこに映る光や影の色が多い場所に目が行くのだろうか。5~6頭身。イラスト多め。

 

【フウザサ】

白黒。線画とトーンでモノクロ漫画を描いている。カラーありきのイラストというよりは白黒で一度完成している作品に、改めて色をのせている感があり、イラストというよりも漫画という印象が強い。骨格や目立つ部位を描きこむが、筋肉や皺の描写は少ないため、写実よりは漫画に寄るか。

 

曖昧模糊としていた場所に少しずつ手がかりがみえてきたような。

・作品の工程における塗りの割合によって線画の描きこみ、即ちキートーンの量を変える。

・顔のパーツの配置や頭身はみための年齢や性差につながり、骨格や筋肉の描きこみは写実寄りか漫画寄りかという印象差を生む。

文字に起こすとすればこんなところだろうか。疲れたのでここまで。